#23 サミットの感想

第一回ツーリストシップサミットの感想を教えてください

Mさん

皆まで言うな

千番記者(以下千):あ、所長!ちょっといいですか。

ツップ所長(以下所):何だ、またお前か。

千:またとか言わないでくださいよ。

  もう何度ピンポン鳴らしたと思ってるんですか。

所:だから押してるスイッチが間違ってるって。

  部屋番号を連打してどうする。

千:先日の第一回サミットの感想を聞かせてくださいよ。

所:それこそ何度言ったらわかるんだ。

  来ていただいた方々の感想が全て。

  俺がどうこう言えた話じゃない。

千:実にたくさんの方がお越しになりました。

所:本当に有難い話だ、でも数が大事じゃない。

  どういうメッセージを、そしてどういう場を創っていくか。

  価値はいつも、その《向こう側》を見なきゃいけない。

千:1つ☆ですか?

所:それAKBの『☆の向こう側』じゃないか。確かに歌詞にもあるな。


  『暗い闇に いつしか横切った 希望の流れ星』


  いやそうじゃなくて、いやそうじゃないわけでもないが…

  ややこしいなお前。

  つまり言いたいことは、そうだよ、

  未来ということだよ。

千:未来ですね、最初からそう言ってくださいよ。

所:あの第一回は、まずやってみることを主眼にした。

  ツーリストシップの実質的なスタートの日になった。

  ここからすべてが始まっていく、

  その未来への原石があの8月6日だった。

千:まさにベイダーですね。

所:ああ、ビックバンね。

  って、妙なプロレスネタで突っ込ませるなよ。

千:第二回も早々に楽しみになってきているんですが。

所:まあ、まだ次回のことは、未定だね。

  だけど、構想はあるよ。

千:ほんとですか!?それ聞かせてくださいよ。

所:だから、まだ言えないって言ってるだろ。

千:何ですかその、もったいぶった態度は。

  プロレスラーの端くれとして、

  それでも恥ずかしくないんですか。

所:お前の微妙なボケが恥ずかしいよ。

  なんでしかも、なってもいないのに「はしくれ」なんだよ。

千:ちょっとくらいは、あるんでしょ?

所:しつこいな。ないったら、ない。

千:またまた、強情なんだからモウ。

所:いいか、これだけは言っておく。

  第一回の感想は、あの場で展開された躍動感、

  皆さんの本気の眼差し、

  そして未来に向けたワクワク感で満ちていた。

  パネリストの情熱、職人の皆さんの想い、

  田中代表・理事の皆さんのコミットの高さ、

  全てが秀逸だった。

  まさにビックバンに相応しい始まりだった、

  そういう感想を俺は持ってる。

  ただし!

千:…ただし?

所:第一回の総括は、この先の未来に託すべきだ。

  未来が、あの第一回の感想を、与えてくれる。

  今の俺たちが、あーだこーだ言っても駄目だ。

  そういう意味で、この先のイベ…あっ。

千:はっはーん。

  いま、口を滑らせましたね。何スかそれ。

所:な、何でもない。つまり未来に何を遺すかが、

  第一回の本当の意味での感想を許される。

  まだ括るには早計という話、以上だ!

  もういいだろ、帰れって。終電逃すぞ。

千:分かりましたよ、何を口走ったか。

所:皆まで言うな。

千:ベイダーって覆面レスラーですけど、

  気合いが入ると自分からマスク脱いじゃうんですよね。

  知ってますよそれくらい。

所:お前…。

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